私は“剣弁高芯咲きのバラ”(前回・前々回のスケッチのような)が好きなので、バラ園へ行くとついそれらの花の前に陣取ってしまいますが、
いつも同じような花ばかり描いていると(楽だけど)パターン化して進歩がなくなる、と思い、花びらの数の多いバラに挑戦。
ある程度予想はしていたもののかなり苦戦。あれ?花びらの重なりの隙間に色をさしただけでは締まった形にならないぞ・・。
そもそも、この花の状態が、咲き終わりつつあるイングリッシュローズの崩れかかった形と気がつかず、
(花名:ザ・ジェネラス・ガーデナーを検索してみると、全然違う印象の花の画像が多数見つかり・・・)
描き始めからこの花のストライクゾーンを見誤っていたことにすら、最後まで気がつきませんでした。
こうした経験から学ぶべきは、やはり大変と思っても時にはあえて困難なモチーフにも取り組み、制作毎に
今まで表現したことがなかった何がしかを試行錯誤して表現しようとするプロセスに取り組まなくてはいけない、ということかと思います。